引退ブログ

いつもお世話になっております。元4年目470クルーの畑です。

引退するにあたって最後に引退ブログを書かせていただくことになりました。内容としては北大ヨット部での4年間を通して僕が感じたことについて書いていきたいと思います。拙い文章で読みづらいとは思いますがお付き合いいただけますと幸いです。



僕は大学入学当初、部活やサークルに所属するつもりはありませんでした。ヨット部の存在を知ったのは教養棟前で田窪さんに話しかけられたときです。当初はヨット部に興味や関心は特になかったのですが田窪さんの猛烈な勧誘により説明会、試乗会に参加することになりました。新歓では、ほかの新入生たちとなかなかなじめず終始無言を貫いていた僕に対しても先輩方はやさしく接してくださり、そんな温かい部の雰囲気に惹かれ入部を決めました。入部してからは仕事の内容やヨットの知識など覚えることが多く大変だったと思います。自分は不器用で仕事を覚えるのが遅く安全座学テストの合格が誰よりも遅かったり、アンカーを上げるのに5分以上かかったり、係留結びができず時に先輩方から厳しい言葉をいただくこともありました。特に僕は船酔いが酷くレスキューボートに乗る度に激しく嘔吐して体力的にもつらかったことを覚えています。しかし、しんどいことばかりでなく、楽しいこともたくさんあったと思います。ワッチの時間や練習後に仲のいい同期と弱音を吐きあったり、他愛のない話題で盛り上がったり、遠征終わりにみんなで旅行に行ったりする時間が何よりも楽しくて、そのおかげでつらい練習にも耐えることができたと思います。





僕が2年目になるタイミングで新型コロナウイルスが流行し始めました。その影響でシーズン入りが例年より大分遅れ本格的に練習が始まったのが8月ごろだったと思います。練習が始まるまでの間に仲の良かった同期たちはどんどんやめていき、心のよりどころを失って心細く思っていたのを覚えています。また当時はヨットに対する関心もあまりなく、練習に対するモチベーションもあまり高くありませんでした。心の準備がままならないままシーズンに突入し、右も左もわからないような状態でただただ辛い練習をこなしている状態であまり楽しくなかったことを覚えています。また残った同期たちはみなモチベーションが高く、同期たちと実力の差が広がっていく実感もありました。





3年目になり、自分なりに動作の研究をしたり本やネットを活用してコースや風についての勉強をするようになりましたが、なかなか自分のスキル向上には結びつかず空回りをしている状態だったと思います。
8月になって初めてレースに出る機会がありました。しかしレースではまともなコースを引くことができず、動作も下手くそで、当時一緒に乗っていた安藤さんの足を引っ張りまくり全7艇中4位という結果で終わりました。このレース結果がもとでレギュラー選考から外され同期の中で唯一レギュラー落ちをしてしまいました。
レギュラーに選ばれなかったことでヨットに乗る機会がほとんどなくなり、同期たちがレースや練習の話題で盛り上がっている中で一人話題についていけなかったり同期たちが頑張っている姿をレスキューボート上で見守ることしかできずに疎外感を覚えました。自分はヨット部に必要がないのではないかとすら感じていました。
そんないつ腐ってもおかしくない状態の僕でしたが、同期たちは見捨てることはなく練習後、積極的に声をかけてくれたり、練習で得た知識を共有してくれたり、とても気にかけてくれていました。
また、自分と同様にレギュラーから漏れてしまった後輩の板倉や若林がレスキューの準備や洋上での練習運営など選手のサポートを積極的に行ったり洋上で貪欲に知識を得ようと前向きに努力している姿を間近で見て、その姿に触発され自分も前向きに頑張ることができました。





4年目になってからは板倉と乗り始めて本格的にレースに出られるようになりました。最初はなかなか息が合わずレースでも前を走ることができませんでしたが、レース経験を積む中でそれまではただ知っているだけだった知識が実際に活かせる知識へと変わっていくことを実感しました。またどうすればレースで勝てるのか、レースで勝てない要因は何かといった視点で物事を考えるようになり普段の練習も非常に充実したものへと変わっていきました。練習を重ねることで次第にコース練習でも前を走ることができるようになり、インカレ団体戦予選では1レースだけではありますが1位を取ることができました。その時はこれまでに抱えていた後ろ向きな感情を忘れてしまうくらいに清々しい気分だったことを覚えています。



インカレ本戦ではずっと後ろの方しか走ることしかできませんでした。1レース目では運よくスタートがうまくいき途中までは前を走ることができましたが帆走力、コース、マーク回航であっという間に抜かれていってしまいました。インカレを通して今までの自分の考えがいかに甘かったのかを実感しました。動作、スタート、コース、マーク回航、帆走すべてにおいて徹底的にこだわらなければ前を走ることは不可能であるということを痛感しました。



インカレ本戦は悔しい結果に終わりましたが僕はこのヨット部で4年間頑張ってきて本当に良かったと思います。僕が4年間続けて来られたのは僕を支えてくれた同期や後輩、先輩方がいたからです。本当にお世話になりました。









最後にはなりますが今までご支援いただいたOB・OGの皆様、先輩方、藤田監督、本当にありがとうございました。



以上で僕の引退ブログとさせていただきます。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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OBへようこそ

4年間お疲れさまでした。
唯一無二のかけがえのない4年間でしたね。

これからは同じOBとしてかけがえのないOB人生を歩んでいきましょう。

本当に4年間お疲れさま!!
by OBへようこそ (2022-12-16 10:39) 

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