『今年一年を振り返って』

こんにちは、OB一年目の野田です。



今月、私は北大ヨット部を卒部しました。支えてくださいました皆様、本当にありがとうございました。この度、「今年一年を振り返って」という題目で、
ブログを書くことになりました。少し話が脱線したり、着地点が題目と違っていたりするかもしれませんが、お付き合いくだされば、幸いです。



今年は、二個下の後輩森樹との配艇に恵まれました。当初は配艇のスキル不足、沈の繰り返しなどで、チームの練習の足をひきずることもありました。しかし、最後の帆走練習において、森の走りは上位三艇に負けず劣らず食いつきました。森の成長速度は著しく(もっと成長してくれてもよかったのですが)、後輩でありながら頼もしいパートナーでした。そんな急成長する森をサポートしながらクルーを務めた結果、私も森と共に成長することができました(自分の成長に気が付けたのは、最後の最後インカレ最終日でしたが)。実力はまだまだですが、ペアとして順風満帆の配艇だったからこそ、たった二三カ月の練習期間が悔しく思われます。最後まで戦力レーサーとして、森・野田配艇でレースをすることは叶いませんでした。悲しんでも仕方ないので、今年の不完全燃焼だった分は、森に押し付けることにします。そして、今年の目標未達成の無念も後輩全員に残していきます。私たちはもう、卒部して北大ヨット部という共同体を去らねばならないのですから。



共同体を去るということは、なにか普遍的なものがあります。サイクル年数は異なりますが、学校も、会社も、そして、世代も、それは同じです。北大ヨット部の場合は、
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年一サイクルで構成部員はすべて変わります。現役でいられる期間が全てのように思われますが、本当にそうでしょうか?その現役の期間に、思い残すことなくやり切って卒部できる人がどれだけいるでしょうか?卒部して、ふとそんなことを私は考えます。



突然話題が逸れるようですが、みなさんは、幽霊という存在について考えたことがあるでしょうか。古典文学やファンタジーに出てくる虚構の存在、彼らの共通点は何でしょう?それは、現世に何か思い残しがあるということです。その思い残しをリベンジするために、現世に実体はなくとも存在し続けるのです。幽霊と聞くと不気味でおそろしいようですが、必ずしもそうではない気がします。確かに、憎しみを残した怨霊は御免被りますが、幽霊にはまったく逆の存在もあります、即ち正の思いを残した幽霊です。思い残しを、現役を通して実現しようとする幽霊です。僕はこの「思い残し」を現役の後輩たちに押し付けて、祝津に出没する幽霊になりたいです。「思い残し」とは、そんなに悪いものではなく、むしろ部という共同体を存続させ、機能させるうえで、必要不可欠なものなのかもしれません。「思い残し」を押し付けられる後輩たちがいることを私は嬉しく思います。気が付けば、
OB一年目の抱負みたいになってしまいました。



それでは、後輩諸君は、幽霊(たち?)の分まで頑張ってください!
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