「1番艇」の責務

おはようございます。
OB1年目の濱西拓海です。

僕は今年1年間、スナイプ級の1番艇を務めていました。
スナイプクラス唯一の4年生ペアで、ペアも去年と同じでした。
自分のリザルトに集中出来る環境は十分に用意されていたはずです。

インカレでの個人成績は52位。
シーズン前に目標にしていた個人成績は18位。
目標には遠く及びませんでした。


シーズンが始まる前に「1番艇の役割」について考え出した答えは、
「たまたま1番上手だから1番艇なのではなく、必然的に1番艇になっている訳を示すこと。」
でした。

具体的に言うと、
「どんな条件下でも誰にも負けない熱量で練習をすること。」
「どんな小さな問題点でも見つけたらすぐに改善をすること。」
「練習前に目標設定を細かく行い、練習後の反省もその日のうちに細かく行うこと。」
「常に目標に向かって最善の1手を打ち続けること」
などです。

挙げていけばキリが無いですが、1番艇は「他人から見られる存在」であり、「最もヨットに真摯に向き合っている人」でなければならないはずです。

1年を振り返ってみれば、これらを実践しなかった日が数え切れないほどありました。
最も効率良く上達するために必要な準備もせずに、結果が出ないのは当たり前のことです。

準備をしっかりしていないと、熱量が高まることもありません。
結局、後輩が上達してきたことに焦ってヨットへの向き合い方を変えた1年でした。
極めて受動的な姿勢でした。


それ以上に問題だったのは、この姿勢や雰囲気が周りに伝染したことです。
「1番艇」は想像以上に影響力がありました。

主将、副将、TLで構成される「幹部」だけが大きな影響力を持つのではなく、「他人から見られる存在」である「1番艇」も大きな影響力を持っていました。

「他人から見られる存在」は少なからず影響力を与えるのだと思います。
幹部や1番艇だけでなく、全ての4年生は後輩から見られる存在であり、影響力を与えます。
その意味では、4年生の姿勢が一枚岩になっている必要がありました。

また、「最もヨットに真摯に向き合っている人」は少なからず部員の「精神的支柱」になっているのかも知れないと今は思います。
その「支柱」が1本折れるだけでチーム全体が簡単に崩れてしまいます。

自分は「1番艇の役割」を全うしませんでしたし、正確に理解もしていませんでした。


それにも関わらず、来シーズンのSNIPEコーチの依頼をもらいました。
まだ必要としてくれる人達がいるのは有り難いことです。
現役時代とは異なるスタンスや視点が必要になるとは思いますが、1年間ヨットに真摯に向き合っていこうと思います。


北海道大学ヨット部OB1年目
濱西拓海
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